ハボロイ好きに15のお題
お題:11.恋敵
恋敵
恋敵。相手が魅力的なら一人や二人いて当然な存在。
こいつらをどう出し抜くかも恋愛の醍醐味だろう。が、相手が手強い場合、話は別だ。
しかも相手の事が嫌いじゃない、むしろ尊敬してたりすると厄介だ。
恋愛は成就させたいが恋敵を傷付けたりしたくない。変な板挟みに陥る。
俺、今まさにソレ。
有能な上官が俺の恋敵。勝負になったら負けは確実。
だがありがたい事にまだ希望はある。多分。
「大佐ぁ。今日暇なら飲み行きません?」
「...あぁ、いいぞ。今日はデートの予定もないからな。」
よしっ、約束ゲット!! でも一言多いよ。
この人が俺の想い人、ロイ・マスタング大佐。
階級差とか同性だとかはどーでもいい!!好きになったもんは仕方ない!!頑張って落とすだけだ。
「大佐、飲みに行くのはコレを片付けてからにして下さい。」
大量の書類を指差してストップをかけたのは、リザ・ホークアイ中尉。俺の恋敵その人だ。
――――書類の量からして今日の飲みは流れる事、確実。
「それからハボック少尉。」
矛先が俺に変わる。
「今夜の予定が潰れて申し訳ないけど、貴方の予定はもう決まってるの。私とデートよ。」
「「えっ?!」」
大佐とハモってしまった。
「大佐がサインし終わった書類の後処理。一緒にお願いね。」
あぁそういう事。仕事以外あるはずないもんな、中尉とデートなんて。
その中尉はにっこり笑って去っていった。
あの人は仕事をしてるだけなんだ。多分。ただタイミングが悪いんだ。と思う。
こうして俺は無意識に邪魔される。不可抗力に阻まれる。
大佐が中尉を宛にするのも副官だから。中尉が大佐のいろいろを知ってるのも副官だから。
解っちゃいるけど納得いかない。だって好きなんだから独占したいじゃないか。例え仕事でも!!
だから恋敵は有能な上司。
ただし対戦じゃなくて一方的なヤキモチ。敵わないのは百も承知で今日も戦いを挑む。
――――とりあえず無謀にも副官の椅子を狙ってみるか?
End
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ハボとリザじゃ勝負にならないのでは・・・と思っちゃいけないよね。
あくまでリザは仕事してるだけですから。
「恋敵」と「現金な自分」を読んで頂いた後に「だからお願い!!」と読んで頂ければ、
話が分かりやすいと思います。多分。
緋月悠奈