だからお願い!!
早く言ってしまえばいいのに。両想いなんだから。
最近あの二人を見てると苛立たしくて仕方ない。黒髪の無能と金髪の意気地無し。
無駄なプライドが邪魔してるのか、なけなしの理性が阻むのか、お互い微妙な距離をキープして様子を伺っている。
端から見てると馬鹿みたいに気を使い過ぎて空回りしてるのがよく解る。
もう笑いを通り越して、迷惑。えぇ、迷惑ですとも!!
大佐はサボってどこ行ったのかと捜せばいつの間にかハボック少尉の所にいるし、ハボック少尉は小さな事で嫉妬したり・・・
仕方ないでしょ、副官なんだから。
しかも理不尽な嫉妬をした事に気付いて目の前で反省するのもやめなさい。
尊敬の念と理性が責め立てるのは解るけど、何か不憫で可哀相に思えてこっちがいたたまれないから。
大佐もそんなに気になるなら執務室に連れて行って下さい。公衆の面前で不機嫌になられても迷惑です。
仕方ないじゃないですか!!私だって彼の上官なんだから話くらいしますよ。
ホント、お願いだから仕事して下さい、仕事。
「大佐ぁ。今日暇なら飲み行きません?」
仕事と称して執務室にやって来たハボック少尉が大佐に少尉からお誘いを掛けた。あぁ、頑張ってね。
「・・・あぁ、いいぞ。今日はデートの予定もないからな。」
大佐、一言多いです。でも早く進展してくれれば、もうどうでもいいですから・・・ん?
大佐のデスクには山盛りの未処理書類・・・これは、ダメね。
「大佐、飲みに行くのはコレを片付けてからにして下さい。」
大量の書類を指差してストップをかけた。
量からして二人のデートが流れる事は確実。ごめんなさいね、少尉。
「それからハボック少尉。」
ちょっと拗らしてみようかしら。少しは進展の足しになるでしょうし。
「今夜の予定が潰れて申し訳ないけど、貴方の予定はもう決まってるの。私とデートよ。」
「「えっ?!」」
デートという言葉に見事に二人がハモる。
「大佐がサインし終わった書類の後処理。一緒にお願いね。」
仕事以外あるはずないでしょ、デートなんて。
わざとにっこり笑って去っていった。
少尉、がっかりしないで。私は貴方に大佐を任して先に帰るから。二人っきりで残業デートを楽しんでちょうだい。
だって、私だってたまには早く帰りたい。
特に今日は久々に帰ってきた小さな恋人とさらに小さな家族が待ってるんだから!!
好きな人を独占したいのは誰だって同じ。同じ時間を共有できたらなお幸せ。
でも時には不可抗力で邪魔が入ったり、すれ違ったりする事だってある。
だから言葉を紡いで、手を重ねて、身体を繋げて、小さな絆を積み上げて、信じる強さに変えていく。
そうすれば遠く離れても恐くないわ。
だから早く何とかなって下さい。私にだって我慢の限界があるんです。
とりあえず今日は早く帰りますから!!
End
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なんて事をリザが考えてたら面白いなぁ、と。
しかも本人達が気付かない関係に勝手にイライラする他人って面白いなぁ、て。
どの辺がエドアイ??って言われそうですが、これ続きます。続いたからエドアイなの・・・
緋月悠奈