ハボロイ好きに15のお題
お題:10 忠誠
耳元で約束を
耐えてみせる。どんなに辛い道だって。
待っていてくれる人がいる。ただそれだけで力が湧いてくる。だから――――
すぐに追い付いてみせる。
「お前は私が死ねと言ったら死ぬか?」
唐突な質問。内容も突飛だった。
「何すかその質問?!」
「いいから答えろ。」
「理由は?」
「ない。」
当たり前だと言わんばかりにキッパリ言われる。
「・・・じゃぁ、上官命令っすか?それとも恋人命令?」
「・・・違うのか?」
「大きく違うっすね。」
「そうか。なら両方だ。」
質問の意図が掴めないまま、傲慢な上官兼恋人との話は進む。
「上官命令なら死にません。恋人命令なら、死にます。」
「・・・」
はっきりと真面目に答える。意外だったのか沈黙が流れた。
「何故だ?」
「え〜、理由も言うんすかぁ?」
「当たり前だろ。」
軽く溜息を吐いてから、
「・・・上官命令だった場合、腹心で数少ない手駒である俺、ないしは俺達にそるな事は言わないだろう。
そうなると、そう言わなければならない状況に陥ってる可能性が高い。
それなら何とか逃げて、大佐が形勢を逆転させてから戻るべきだ。と思ったからっす。」
一気に説明した。
「ほぅ・・・では、もう一つは。」
「大佐・・・それも言わせるんすかぁ? はぁ。
恋人命令なんて、決定打でしょ?ましてや相手はあんただ。
そりゃ周りからの攻撃の覚悟はありますよ?でも内側からそれ言われたら、ねぇ。
だったら殺してくれって感じっすよ。 あ、殺してくれるんすか?」
あくまで軽く言ったが本心だ。
死ねというならその手で殺してほしい。それが最期の愛だと思うから。
「・・・お前は殺しても死なんだろうが。それに私は当分お前を殺す気はない。」
「・・・当分っつー言葉が気になるんすけど。」
「先の事は解らん。」
えらく自信たっぷりに答えられた。
が、当分恋人としての俺を切るつもりはないらしい。自然と笑みが零れる。
「で、その質問の意図は何すか?」
「あぁ。忠誠心を計ろうかと思ってな。」
・・・忠誠心?犬か俺は?
「・・・他の奴らにもするんすか?」
「・・・必要か?お前がそう考えるなら他の奴らは大丈夫だろう。」
え?俺基準値?しかも最低ラインの??
「何すかそれ〜!!」
俺の文句はふいっと後ろを向いた黒髪の頭上を通り過ぎた様だ。
が、よく見ると耳が赤く・・・俺はもう一度大佐に尋ねた。
「大佐、俺以外には聞かないんですよね?」
「・・・必要ない。」
後ろ向きのままの返答。相変わらず赤い耳。
「俺以外は聞かない」――――つまりは、そういう事。
「た〜いさっ!!」
後ろからガバッと抱き着く。
「うぉっ?!何する!!」
いきなり腕の中に収められ慌てる素直じゃない恋人が可愛い。
「大丈夫っす。俺、あんたが殺さない限り死なないっすから。」
「・・・当たり前だ。赦さんからな。離れる事も先に逝く事も。」
「はい。」
正面を向かないと素直な恋人の耳元で約束を交わした。
決して違えないと――――
先に逝く事は免れたが離れる事になってしまった。
死ぬ思いで「切り捨ててくれ」と頼んだら、彼の人は「追い付いてこい」と言った。
待っていると――――
だからもう諦めない。耐えてみせる。追い付いてみせる。
あの日交わした約束を果たす為に。
End
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早くハボ復帰して欲しいです。あのままは絶対嫌!!
とりあえず、この人達恥ずかしいっすね。
緋月は逃亡します!!
緋月悠奈