ハボエド好きに30のお題
お題:30. 君を好きということ
君を想う証
例えば、闇夜を裂く朝陽。
例えば、柔らな絹。
例えば、混じり物のない琥珀。
例えば、甘やかな蜂蜜。
例えば、鈍色の金属。
例えば、白磁器のティーセット。
例えば、気まぐれな子猫。
例えば、分厚い本。旅行鞄。難解な図形。
何を見ても、思い出すのは君の姿。
何に触れても、思い出すのは君の質感。
何処にいても何をしていても、ふとした事で君を思い出す。
胸を締め付ける淋しさと切なさと、広がる愛おしさ。
世界は、こんなにも、君に繋がるモノで溢れている。
そう感じた瞬間、君を想う痛みと幸福をこの胸に感じる。
他に代わりなんてない、己の中の君という存在。
それを深く感じる事が、君を好きということ。
例えば、柔らかな日だまり。
例えば、晴れ渡る空。
例えば、眩しいくらいに輝く太陽。
例えば、白い雲。
例えば、人懐っこい大きな犬。
例えば、苦いコーヒー。
例えば、少し硬めのブラシ。
例えば、店頭に飾られたおもちゃの拳銃。
例えば、見知らぬ他人の背丈。青い服。煙草。
何を見ても、思い出すのは彼の姿。
何に触れても、思い出すのは彼の質感。
何処にいても何をしていても、ふとした事で彼を思い出す。
胸を裂くような罪悪感と寂しさ、涙が出る程の安心感。
世界は、こんなにも、彼に繋がるモノで溢れている。
そう感じた瞬間、彼を想う痛みと幸福をこの胸に感じる。
他に代わりなんてない、自分の中の彼という存在。
それを強く感じる事が、彼を好きということ。
それを他人が幻と言っても、自分達には紛れも無い現実。
それがたとえ罪だとしても、もう罰を恐れたりできない。
相手を想うこの気持ちこそ
――――Innocence
End
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
innocenceには色々な意味があって、証明・潔白というものから純潔・無垢・無邪気というものまで。
総合して抱いたイメージが、「純度の高い、穢れのない、確かなモノ」という感じだったので使ってみました。
何をしていても、ふとした瞬間に思い出せる存在。
それは自分の心の一部を常に占領出来る程「大切な存在」って事じゃないでしょうか?
お互いにそう思い続けられれば、それはとても幸せたど思うのです。
緋月悠奈