月城課題:King・Queen

 

 

  Queen of Guns

 

 

 

ガンガンガンッ

 

射撃場に銃声が響き渡る。

 

誰もいない早朝のこの場所は、彼女――リザ・ホークアイ――のお気に入りの一つだった。

 

ウォーミングアップに比較的軽い銃で遠くの的を撃ち抜く。連続で三発撃ったが的の穴は一つだった。

ガーッと音を立て新しい的が出て来る。彼女は片手で軽く構え、また三発弾を放った。

 

ガンガンガンッ

 

撃ち抜かれた穴はやはり一つだった。

 

 

「さすがだな。」

不意に後ろから声をかけられる。ヘッドフォンを通してるのでくぐもっているが声の主はすぐに解る。

彼女は構えた銃を降ろし、ヘッドフォンとアイマスクを外しながら振り返った。

「ありがとうございます、大佐。」

 

振り返った先にいたのは彼女の上官――ロイ・マスタング大佐だった。

 

 

Queen of Gunsは伊達じゃないな。」

Queen of Guns?」

「おや、知らないのかい?君に付けられたあだ名だよ。銃の女王。射撃の女王の方が的確だがな。」

「・・・存じませんでした。Queen of Guns・・・そうですか。 私としてはキングの方が望ましいですが。」

外したヘッドフォンとアイマスクを台に置き、銃にそっと触れた。

 

「キング? 君がか?」

 

笑いを含めた声が背にかけられた。

「ええ。 Gun of King。いえ、この場合はGun for Kingでしょうか?」

 

王様の銃、王様の為の銃。この王は間違いなく――――

 

「光栄だな。 だが、やはり君はクイーンだ。」

「何故ですか?」

彼女は意外な答えに振り向いた。

 

「クイーンとは常にキングの隣にいるものだ。 そうだろう、リザ・ホークアイ中尉?」

 

キングは確信めいて笑った。

 

 

   End

 

 

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砂糖少々。そんな感じで。

 

緋月悠奈